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どのような物にも歴史があるのですが、現在普通に走っている電車でも同じです。最初は蒸気機関車から始まり、現在では新幹線の時代となっているのですが、それまでにはいろいろな歴史があります。日本の技術力の高さを実感してほしいと思います。
はじめて日本にやってきたのは蒸気機関車
日本に初めて導入された鉄道は、現在SLと呼ばれている蒸気機関車です。
蒸気機関車はイギリスが発症と言われていますが、最初に日本へやってきたのは模型でした。これが1853年なので、日本はまだ江戸時代です。このときは各国が日本に対して開国を求めて交渉に来ていました 。
開国を求めてきたのはアメリカのペリーだけではなく、ロシアやイギリスも日本に対して開国を求めていたのです。このときに、イギリス以外の国からも蒸気機関車の模型が日本へ入ってきて、2年後である1855年に日本人が蒸気機関車の模型を完成させたのです。たった2年で完成させたことで、日本の技術力の高さを示したことになります。
しかし、実際日本国内を本物の蒸気機関車が走ったのは明治5年のことで、現在の新橋駅から横浜駅の間を走行していたのです。そのため、現在でも新橋駅には鉄道発祥の象徴として、蒸気機関車が展示されています。
最初は私鉄が多くて電化も積極的に行われていた
新橋と横浜の間に蒸気機関車が走るようになってから、日本全国でどんどん鉄道路線が引かれていきました。
しかし、最初は国鉄ではなく、大半が私鉄だったのです。私鉄というのは民間企業が運営しているのですが、国鉄というのは国が運営していることを指します。
それから日本は外国から侵略を受けるようになり、さらには植民地解放に向けて戦争を行うようになるのですが、それによってどんどん国営化されていったのです。この頃には蒸気機関車から電車へと変わっていき、次々に路線が電化されていきました。
開国後の日本は、どんどん外国からの資源の輸入に頼るようになり、燃料の石炭も減少していったことから、電車の導入が進められたのです。特に現在の京浜急行大師線は、初めて電化された会社と言われており、ここから電車がどんどん普及していったと言えるでしょう。
高品質の国産の鉄道もどんどん量産されていった
日本は知っての通りに技術大国ですが、昔は伝統を受け継ぐという考えが一般的でした。
よって新しい物など取り入れる必要がないという時代だったのですが、現在では真逆で、どんどん新しい物を取り入れるという考えを持つ人が多くなっているのです。
しかし、今でも伝統を受け継ぐと共に、新しい物も取り入れるという考えを持っている人はたくさん存在しています。最初は輸入に頼っていたのですが、日本でも鉄道車両は作られるようになっていきました。
ただ部品は外国産の物が多い状態でしたが、1911年に初めて純国産の蒸気機関車が完成したのです。
それからはどんどん国産の蒸気機関車が作られましたし、電車になってからもたくさん作られており、現在では世界トップクラスの性能を誇るまでになりました。
昭和以降は他の追随を許さないスピードで発展していった日本
時代が進むにつれて、私鉄はどんどん国有化されていきました。国有化に伴って路面電車や地下鉄などが作られ、1927年には日本で初めての地下鉄と言われている東京メトロ銀座線が開通したのです。
ちなみに路面電車は1895年に京都で走ったのが最初と言われています。しかし、大東亜戦争で日本各地は空爆され、せっかく引いた路線の多くは走れない状態になったのです。それから目覚ましい復興を遂げ、優等列車もたくさん登場しました。
優等列車というのは、駅を通過する急行などのことを指します。昭和39年には、念願の新幹線が開通し、世界最速で走る列車として注目されました。日本各地でどんどん線路が延伸され、発展していったと言えるでしょう。