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日本は鉄道の技術も世界一なので、いろいろな車両が走っています。しかも路線によって、線路の幅が異なっていることも珍しくはありません。日本の場合には、全部で5種類存在しているのです。
世界的によく使用されている標準軌
日本に存在している5種類の線路の幅で、世界的にもよく使用されているのが標準軌です。標準軌の線路幅は1435ミリメートルとなっており、わかりやすく書くと1メートル43センチ5ミリです。日本では新幹線がこの標準機となっているのですが、他にも使用している路線はたくさんあります。
首都圏を走る列車では、京浜急行電鉄や京成電鉄が当てはまりますし、路面電車もこの標準軌が使用されていることが多いのです。日本では最も線路の幅が広いタイプになるのですが、標準機は新幹線で利用されていることでもわかるように、スピードをかなり出すことができます。
私鉄の中で最も速い京成スカイライナーが走る京成電鉄で使用されていることでもわかるでしょう。幅の広い列車を導入できるため、多くの人が乗ることができるのです。また、山形新幹線や秋田新幹線が走る在来線の奥羽本線や田沢湖線も標準機です。
日本では最も多く使用されている線路幅
標準軌よりも線路幅の小さい物を狭軌と呼んでいるのですが、狭軌には特に線路幅の決まりはありません。ようするに標準軌よりも狭ければ、寸法に関係なく狭軌になるのです。そんな中でも日本で最も多く使用されている線路幅が、1067ミリメートルになっています。
新幹線が走らない在来線の多くがこの1067ミリを使用していますし、私鉄や第三セクターでもよく使用されているのです。そのため、日本ではこの1067ミリの線路幅を標準軌として用いるべきだと考えている人もたくさんいます。
路線によっては、今まではこの1067ミリの線路幅だったのに、現在では標準軌を使用しているなど、線路幅を変更した路線もあるのです。変更した理由としては、新幹線の開通や地下鉄、他の鉄道会社の路線と直通運転をするためなど、いろいろとあります。
特殊な線路幅を計測してみた
日本では、標準機と狭軌の1067ミリメートル以外にも、特殊は線路幅の路線が存在しています。1つは京王電鉄や都電荒川線などで使用されている1372ミリという線路幅です。さらには通常ナローゲージと呼ばれている、762ミリメートルという幅の狭い物を用いている路線もあります。